衣を買う幸せについて。

『洋服を100日間買わない』 ということに挑戦している友達がいます。しかも、彼女は、私の周りの友人の中でも、とてもオシャレに興味がある人のひとり。
何でそんな事をしているの?と聞くと、彼女自身も、これまたオシャレに目がない友人が実践しているのを見て、何か気付く事があるかも知れないと思い、やって見る事にしたのだそうです。

考えてみれば、洋服なり着物なり「着るもの」というのは、衣食住の中の“衣”という部分で言うと、今まで持っているもので十分間にあわせることができるというものでもあって、何かあれば最優先に節約されるものなんですね。でも、新しい洋服や着物を手に入れた時のあの高揚感、それは、オシャレ好きにとって、なにものにも代え難い感覚でもあったりする。そう考えると、私達が着るものを買うという行為は、必要であること以上に、精神的な満足感を得るためである様な気がします。

これは着物の場合特になのですが、何か新しいものを買って手持ちのものとコーディネートした時、それがシックリこないとどうも満足感が得られない。いや、ちょっと違うもちょっと・・・と、いわゆる新しいものと手持ちのものとちぐはぐ感を修正するためにまた新しいものに手を出す。。。。という悪循環に陥る時があります。このサイクルにハマると、いつまでたっても満足しない。幸せ感が感じられないということなんですね。.
つまりは、新しいものを買えばそれで良いということではないということなのではないかと思ったり。

洋服を100日間買わないというのは、もしかしたら、ちぐはぐの悪循環を断ち切る為の、処方箋であるのではあるまいか?
それでも、やっぱり今の私。試してみる勇気、今のところないなぁ。