もっと振袖を楽しもう!これを知っていれば怖くない簡単な3つの事
明日は成人の日。
振袖を何年も前から準備して、ようやく明日の本番を迎えるという方も多いと思います。
着物を着るも初めてしかも振袖となると、もうどうしていいのか分からないからちょっと不安って人も多いはず。
そこで、本日は振袖を楽しむための緊急企画「振袖を着る時に知っていると便利なこと」の3つのポイントをお伝えします。
①まずは準備段階で
何年も前から準備してきたせっかくの振袖。窮屈過ぎて楽しめないのはもったいない。なので、もし着付けの途中でどこか苦しいとか痛いという事があれば、必ず着付けをしている人に伝える事。
その時点であれば、必ず対応してくれるはずです。
振袖を着たからといって、何かを我慢しなければいけないなんてナンセンス!
着物を着る事を十分に楽しんで。
②振袖は「振り」が長いという事を認識しよう
お振袖はハレ着といって、特別な時に着るものではあるけれど、だからといって、日常の生活ができないという訳ではありません。
しかし!ただでさえ着物を着る事が初めてなのに、更に振袖というのは「振り」(着物の袖の下の部分)が長い。
なので、日常の行動をしようというときには、ちょっとした気使いが必要です。
例えば、椅子に座った時には床に袖がついてしまわない様に、片袖ずつ膝にのせる。そして一番の難題は、お手洗い。以前どうして良いか分からないまま、一日中行かなかったという人もいたくらい。(それは絶対に避けて!)
結論、袖をカバーするゴム製の便利なものなどがあれば良いですが、もしそれが無い場合には、袖を帯に挟む、くくるなどして床に擦らない様にしてくださいね。
③食べる時には
お祝いごとに、美味しい食事はつきもの。
で、せっかくのシーンを台無しにしないためにも、万が一こぼしたり垂らしたりした場合に備えて、膝に一枚ハンカチを置く。衿もとや帯に挟む人もいますが、これはちょっとエレガントとは言えないかも。最近は、お料理やさんで用意してくださるところもあるので、そういうものを利用しつつなるべくシミが付くのを避けて。
明日はお天気も良さそう。
晴れやかな気分で、Let's enjoy FURISODE !
【新元号に華を添える白大島紬】
JOTARO SAITO 2019-2020 AWコレクション速報
昨日(2019年3月20日(水))行われた、JOTARO SAITO 2019-2020 AWコレクションの様子をレポートです!
【テーマは『邪魔しないで。』】
何とも色っぽいこのテーマ。
今回のコレクションはいつにも増してクラッシック。それでいてJOTAROの
最も得意とする、ダイナミックで鮮やかな模様と色使いが絶妙なバランスでマッチして
この世のしがらみをモノともしない、まさに「邪魔しないで」のコレクションに相応しいものでした。
【らしさ満開】
一方、モノトーンでの合わせもお得意なところ。一見、地味になりがちな全体を引きしめているのは、この柄の粋さと羽織りもの。ここにもJOTROらしさ満開。是非お手本にしたい。
【特別ゲストも登場】
今回は特別ゲストでランウェイに俳優の早乙女太一、モデルの敦士も登場。いつもより、さらに華やかなステージとなりました。
【基本は“着物”にあるという良さ】
今回のコレクションを見て確信した事。
それはJOTARO SAITOの着物は根っこが“着物”であるという事。
当たり前でしょう?と思われるかも知れませんが、アプローチするベクトルの根元がどこにあるかという意味で、例えば洋服のデザイナーが創る着物とは、一線を画したものであるのではないかと思うワケです。
最近は、若い世代の人達を中心に着物を自由な感覚で着る人も増えて来ました。着物をファッションとして捉えるならば本来もっと自由であるべきです。JOTAROの着物はそういった自由さに関しては多分にある。
けれど基本はどこかと考えた時やはり、
良い意味でJOTORO SAITOは“着物”の伝統の域を守り抜いている。
のだと私は思います。
つまりは新しさだけが悪目立ちせず、伝統と革新の絶妙なバランスを上手く表現している。そしてそのバランスこそが、このブランドの最大の魅力なのです。
#JOTAROSAITO2010-2020AW
春の夜更けにこんな事考えてます
「最近の若い方にとっては、着物って古いものではなくて、新しいものである」という感覚を、最近お会いする方にお話しするんですが、これってちょっと分かりにくいようです。
着物が日常で無くなった時から、私達くらいの世代までは
音楽でも何でも、洋モノに染まる事こそがカッコイイ、西洋に追いつけ追い越せと、誰もがひたすら西洋文化を追い求めて来た時代でした。
その結果、日本文化と言われるものが置いてきぼりとなって、
着物も当然のごとく、着る人も少なくなり和装業界的にも縮小していき、多くのお店や業者が去っていきました。
そして、今それが淘汰され尽くした段階で、西洋文化を最高として来た世代の子供達が着物を知った時、「見たことのない新しいもの」として取り入れることをし始めているのです。
ここからは今までの延長線上ではなく、創る人も、着る人も、全く未知の段階であるのだと、私は思います。
そして、これからはそれこそ、多様性ある世の中であって、
一律の価値観を求められる世の中ではありません。
自分にとって心地よいものは自分の感覚で選んでいく時代。
それと同時に、だからこそ自分のアイデンティティーをしっかりと見据えて行く時代でもあります。
だからこれからきっと、この業界は面白いです。
そして、そのこれからを創って行く人達と面白いことをたくさん出来たら。
そう願っています。
【注目すべきは白の持つ効果】
プライベートレッスン、パワーアップして再開です❤️
最近は直接的に「教える」ことをあまりしていなかったのですが、
ありがたくも「やって下さい!」という熱いご要望が増えてきたので、
これからは少しずつお受けしようかなと思っています。
【プライベートレッスンってどんな事教えてくれるの?】
プライベートレッスンって、どんな感じ?と思っている方の為に
今回は、先日レッスンを受けて頂いた山本久美子さんにご協力頂いて、
実際の様子をご紹介します。
【個々のお悩みに沿ってカスタマイズ】
プライベートレッスンでは、先ずご自身の『どうなりたいか』をお伺いし、その方のお悩みに沿ってレッスン内容をカスタマイズさせて頂いています。
例えば今回、山本さんのお悩みは、
『歌舞伎鑑賞などで他の方達に見劣りしない着姿』を目標に、
◇着付けは習ったが、自己流になってしまっている。特に上半身の緩みが気になる。
◇名古屋帯、袋帯のひと巻きめとふた巻目のズレ、緩み、そしてお太鼓の
作り方
◇着物、帯のコーディネート
◇収納の方法
とのこと。
そこで、先ずは着付けとコーディネートの時間を分け、それぞれのポイントをひとつずつ説明していくというレッスンを組ませて頂く事にしました。
<先ずは着付けのお悩み解消>
『どうなりたいか』に対してまず、着付けからのアプローチです。
初めにご自分でいつもの着付けをして頂き、その後、ポイントをご説明し再度チャレンジしてもらうという流れでレッスンを開始。
下の画像で、ご自分の着付けがレッスン後どう変化したかをご覧頂けると思います。
・着物
お悩みの通り、上半身(特に脇のあたり)に緩みがあり、裾も短くなんとなくモッタリした印象です。
↓
そして
レッスン後。
胸元がスッキリして、衿元も程よくおさまっています。裾も足の甲に掛かる程度に
長さがが出ました。
・名古屋帯
次に帯です。
お太鼓のやまにシワがあり、全体のバランスもやや間伸びした感じです。
↓
レッスン後
やまが綺麗に乗って、お太鼓のバランスも良くなりました。
・袋帯
予期せぬ(?)羽根が上から出てしまっています。
形もバラバラで、まとまりがありません。
↓
レッスン後。
やまが綺麗に乗ってスッキリと形良く決まっています。
胴に巻いた時にナナメになる癖も解消です。
<コーディネートと収納のお悩み解消>
次は、『どうなりたいか』に対して組み合わせ、コーディネートからのアプローチです。
お持ちになっている着物、帯を見せて頂き、どの着物にどの帯を合わせるとどんな印象になるか、着ていく場所によってどう組み合わせを変えたら良いかなど、ひとつひとつじっくりとコーディネートを考えて行きます。
(実は、私自身これをやっている時が一番楽しいです。)
思わぬ組み合わせが思わぬ効果を生む楽しさ、つまりは、着物の醍醐味を一番感じられる至福の時間です。
そして、今後の着物計画(どんなものを増やしていけば良いか)についてのアドバイスもさせて頂きました。
<最後に収納の方法と本日の振り返り質疑応答>
収納に関してのアドバイスと、本日のレッスンの振り返りをさせて頂いて終了です。
【ポイントを押さえることで目から鱗の効果】
実はこのレッスン、たった数時間受けて頂いただけなのですが、かなりの改善に繋がりました。
通常の着付け教室(特に短期のもの)では、基本的な全体の流れをサラッと教わるだけなので、「果たしてこの方法が自分合っているのかどうか?」の判断が出来ず、結果満足のいく自分の理想の着姿にまで到達することが難しいものです。
その点、プライベートレッスンでは、その方の個別のお悩みに対してピンポイントでアプローチするので、ある程度自分で着られる方であれば、速攻の効果が得られるように
なっているのです。
そろそろ桜はじめ。
毎年この時期になると、天気予報では桜前線が発表されますが、
それと同時に気になるのが、
「桜の模様って、いつからいつまで着られるんですか?」ということ。
いわゆる、着物における、桜問題です。
この点について、All Aboutの記事でも何度も書いているように、
(桜柄の着物は1年中着られるって本当?マナーとコーデ [着物・着付け] All About)
着物をファッションと捉えるならば、季節先取りの法則。
もっとも、宇野千代さん式に行けば、桜は年中着てもOKということにも
なるんですが。
これって、桜だけの問題ではなくて実は着物のように、四季を映すことの多いものについては、同じような問題があるんですね。
早すぎず遅すぎず。
「粋とは」すなわち、引きの文化であるのだと思うのです。
ということで、桜を季節ものとして着るのなら、お雛様の顔を拝見し終わった頃から、
ハラハラと舞い散る桜の花びらが花見酒を揺らす頃まで、すなわち、
今。
まさに旬。