プライベートレッスン、パワーアップして再開です❤️

 最近は直接的に「教える」ことをあまりしていなかったのですが、

ありがたくも「やって下さい!」という熱いご要望が増えてきたので、

これからは少しずつお受けしようかなと思っています。

 

【プライベートレッスンってどんな事教えてくれるの?】

プライベートレッスンって、どんな感じ?と思っている方の為に

 今回は、先日レッスンを受けて頂いた山本久美子さんにご協力頂いて、

実際の様子をご紹介します。

 

【個々のお悩みに沿ってカスタマイズ】 

プライベートレッスンでは、先ずご自身の『どうなりたいか』をお伺いし、その方のお悩みに沿ってレッスン内容をカスタマイズさせて頂いています。

 

例えば今回、山本さんのお悩みは、

『歌舞伎鑑賞などで他の方達に見劣りしない着姿』を目標に、

 

◇着付けは習ったが、自己流になってしまっている。特に上半身の緩みが気になる。

名古屋帯袋帯のひと巻きめとふた巻目のズレ、緩み、そしてお太鼓の

作り方

◇着物、帯のコーディネート

◇収納の方法

 

とのこと。

そこで、先ずは着付けとコーディネートの時間を分け、それぞれのポイントをひとつずつ説明していくというレッスンを組ませて頂く事にしました。

 

 

<先ずは着付けのお悩み解消>

『どうなりたいか』に対してまず、着付けからのアプローチです。

初めにご自分でいつもの着付けをして頂き、その後、ポイントをご説明し再度チャレンジしてもらうという流れでレッスンを開始。

下の画像で、ご自分の着付けがレッスン後どう変化したかをご覧頂けると思います。

 

・着物

お悩みの通り、上半身(特に脇のあたり)に緩みがあり、裾も短くなんとなくモッタリした印象です。

 

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そして 

レッスン後。

胸元がスッキリして、衿元も程よくおさまっています。裾も足の甲に掛かる程度に

長さがが出ました。

 

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名古屋帯

次に帯です。
お太鼓のやまにシワがあり、全体のバランスもやや間伸びした感じです。

 

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レッスン後

やまが綺麗に乗って、お太鼓のバランスも良くなりました。

 

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 ・袋帯
予期せぬ(?)羽根が上から出てしまっています。

形もバラバラで、まとまりがありません。

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レッスン後。

やまが綺麗に乗ってスッキリと形良く決まっています。

 

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 胴に巻いた時にナナメになる癖も解消です。

 

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<コーディネートと収納のお悩み解消>

次は、『どうなりたいか』に対して組み合わせ、コーディネートからのアプローチです。

 

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お持ちになっている着物、帯を見せて頂き、どの着物にどの帯を合わせるとどんな印象になるか、着ていく場所によってどう組み合わせを変えたら良いかなど、ひとつひとつじっくりとコーディネートを考えて行きます。

(実は、私自身これをやっている時が一番楽しいです。)

思わぬ組み合わせが思わぬ効果を生む楽しさ、つまりは、着物の醍醐味を一番感じられる至福の時間です。

そして、今後の着物計画(どんなものを増やしていけば良いか)についてのアドバイスもさせて頂きました。

 

 

<最後に収納の方法と本日の振り返り質疑応答>

収納に関してのアドバイスと、本日のレッスンの振り返りをさせて頂いて終了です。

  

 

【ポイントを押さえることで目から鱗の効果】 

実はこのレッスン、たった数時間受けて頂いただけなのですが、かなりの改善に繋がりました。

通常の着付け教室(特に短期のもの)では、基本的な全体の流れをサラッと教わるだけなので、「果たしてこの方法が自分合っているのかどうか?」の判断が出来ず、結果満足のいく自分の理想の着姿にまで到達することが難しいものです。

その点、プライベートレッスンでは、その方の個別のお悩みに対してピンポイントでアプローチするので、ある程度自分で着られる方であれば、速攻の効果が得られるように

なっているのです。

 



 




 

 

 

 

そろそろ桜はじめ。

毎年この時期になると、天気予報では桜前線が発表されますが、

それと同時に気になるのが、

「桜の模様って、いつからいつまで着られるんですか?」ということ。

いわゆる、着物における、桜問題です。

 

この点について、All Aboutの記事でも何度も書いているように、

(桜柄の着物は1年中着られるって本当?マナーとコーデ [着物・着付け] All About)

着物をファッションと捉えるならば、季節先取りの法則。

もっとも、宇野千代さん式に行けば、桜は年中着てもOKということにも

なるんですが。

 

これって、桜だけの問題ではなくて実は着物のように、四季を映すことの多いものについては、同じような問題があるんですね。

 

早すぎず遅すぎず。

「粋とは」すなわち、引きの文化であるのだと思うのです。

 

ということで、桜を季節ものとして着るのなら、お雛様の顔を拝見し終わった頃から、

ハラハラと舞い散る桜の花びらが花見酒を揺らす頃まで、すなわち、

今。

まさに旬。

 

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先日、北の丸公園で一本だけ満開だった桜。(編集なしです)

 

 

 

 

NHK大河「西郷どん」における着方の見方の考察

 先日の「石川さゆりナナメ帯締め」に引き続き、

これ知っていると面白いっていう、着方の見方を

もうひとつ。

ちょっと知ってると時代劇が数倍面白くなるというお話です。

  

現在放映中の NHK大河ドラマ 西郷どん。

主役を演じる鈴木亮平さんの素朴な笑顔に癒されつつ

毎週楽しみに拝見しているのですが、実はそれ以上に

気になる人がいます。

それは、島津斉彬公を演じる、渡辺謙さん。

相変わらずの存在感で、他を圧倒する演技。

それに加えて、さらに気になるのはその着物の着方です。

 

この方お殿様なんですが、やけに着物の衿の合わせ方がラフ。

本当にお殿様?と思うほど色気のある立ち姿。

 通常、位の高いお殿様クラスは衿を添わせてキッチリと

着る事が多い中、(分かりやすく言えばいわゆる、花婿さんのような

着方ですね。)この渡辺謙お殿様は、なんと、胸までゆったり、ザックリと

開けて懐にゆるっと遊びを持たせ、白い襦袢の衿がこれでもかと見えるほどに

着ています。

 

着物の胸を開けて懐にゆとりをもたせて着るというのは、洋服で言えば

白シャツのボタンを2つ開けて着るというのと同じ、つまりは、

抜け感を最大限にして、色気とか粋さを出すという

テクニック。

通常であれば、お殿様は粋である必要はないし一歩間違うと、

偽物のお殿様になってしまう・・・・。

でも、ここでの渡辺謙お殿様はリラックスした場面であるとは言え

余裕の抜け感!

 

しかし。

これこそが島津斉彬というお殿様の人物像を、この着方によって

表現していることに他ならないのですね。

時代の先を見ている人。

硬い約束事に縛られず、新しい風を感じている人。

そんな人物の背景もろとも、この懐の遊びひとつで

表現しているのではないかと、私は思います。

 

そして、もう一人。

松田翔太さん演じる、一橋慶喜

知らない人はいないこのお殿様。

桜吹雪の金さんよろしく、お忍びで夜な夜な遊郭

遊びに出かけているのですが、その着姿をよく見ると、

遊び人という設定のワリには、衿が詰まった堅い着方をしています。

まあ、商人(画家?)の若旦那という仮面を被っているという事を

差し引いて見ても、何ともアンバランス。

本人は、遊び人の真似事をして裾を端折っているけれど、

こういうところに「お殿様度」のニュアンスをプラスして、

「この人はただモノではない」感を表現しているのだとすれば、

すごく高度な表現なのではないでしょうか。

だってこれが、渡辺謙お殿様ほどの遊びある懐であれば、

本当に心底ワルで粋な遊び人になってしまって、それこそ

お話になりませんから。

 

時に、今回このドラマの衣装を担当するのは、あの、黒澤和子氏。

父上(黒澤明監督)の、

「衣装は、それを着ている人の性格や過去の生活も物語る」 

という言葉の書いたメモを、今でも持ち歩いていらっしゃるそう。

  

いやいや、流石。

すごいなー。

面白い。

 

他の登場人物も、よく見ればなるほどの表現があったりする

このドラマ。

これからも目が離せません。

 

写真は、先日の帯のお太鼓の部分。

なかなかのシャレ具合でしょ?

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「石川さゆりナナメ帯締め」の効力とは

着物を着る時一番先にまず、

「何を着るか」

を考えます。

これはいわゆるTPOとかコーデイネートとかいう部分です。

これについての情報は数多くあるし、私も今まで色々と発信して

きています。

なので今回は、それ以外でちょっと知っていると今までと違った見方が

できるという着方について書いてみます。

 

先日fbで、石川さゆりさんの斜め帯締めのことを書いたのですが、

皆さんも結構興味があるようで、賛否両論コメントをたくさん頂きました。

好みの問題でもあるので良い悪いの判断はさておいて、

ここでの注目は、

石川さゆり=ナナメの帯締め

という、印象がちゃんと認識されているということ

なんですね。

 

大御所と言われる芸能人の方々は、競って贅を尽くしたモノを

選び、惜しげも無く着ていらっしゃいます。

その中でさらに存在感を出すということを考えた時に、

モノではなくて、着方での表現を使った、つまり、

帯締めをナナメに締めることで、

「ザ・石川さゆり」を表現している。

ということに凄く価値があるように思うのです。

 

例えば、誰かが帯締めをナナメに締めた時、

石川さゆり風」

と言われるほどのインパクトを与えることに

成功した。

という事なのです。

 

そして、もう一つ忘れてならないのは、最近よく「こういう風に着たい」と

いう声が多い、IKKOさん。

彼女の場合は、もう、元々の骨格そのものが女性ではない(と思う)し、

それを女性らしく見せる努力、つまりは、歌舞伎の女形に近い着方を

していらっしゃること自体が個性になっているんですね。 

なので、それを真似しようとすれば、きっと全く違う印象となる。

同じような骨格の方ならば、それなりに可能性はあるかも知れませんが。

何れにしても彼女の個性は彼女のものであると私は思います。

 

着物は、ほぼ直線でできていてどの着物も形はほぼ同じです。

それは、洋服との大きな違いの一つでもあります。

裏を返せば、着方で自分の個性をメイクできるって事。

そんな着物の面白さと奥深さを、皆さんにももっと知ってもらいたいなと

思います。

 

写真は、ちょっと渋めのコーデ。

着物は、花織です。

本当は、お太鼓の部分が素敵なんですが、後ろ姿を撮り忘れ。

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ドコにナニを着ていくか問題を考える 〜着物アウェーな場面に敢えて着物で出掛ける意味〜

先日ご縁あってイタリアの時計ブランドLOCKMAN銀座店の

オープニングレセプションに伺いました。

イタリアのブランドということで、本社からいらっしゃった方々をはじめ

女性はロングドレス率も高く、会場の雰囲気からして、どう見ても着物アウェーな

感じがするこの場面。

気弱な人なら、この場面で着物で乗り込むなんてことはしないでしょうが、

私はこういう場面だからこそ、あえて着物アウェーな場面に、着物で出掛ける。

だって、着物は武器なのですから。

 

ということで、今回もこの着物を選んだ思考の順序を追ってみます。

 

まず、今回はアパレル系の華やかな会。

とはいえ、格式ある場所というわけではありません。

なので、先ずは小紋か紬とあたりをつけます。

次に、洋のブランドで集まる方々の面子を考えると、

オシャレに興味のあるプロの方々である。

なので、古典的なものよりもオシャレ度が高いもの。

ということで、の方が良いと判断。

イタリアのブランドROCKMANのテーマカラーはオレンジで、

比較的ポップな印象。

なので、敢て逆をとってシックな色柄のものの方が断然目立つ。

そして季節は初秋。

ということで、銀杏柄の黒の大島紬に決定。

 

 

 

 

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結果、このようないでたちでございます。

 

 

結論。

ナニを着て行ったらいいかと悩んだ時にまず考えたいこと。

それは、主役は誰か(自分がどこまで目立つべきかそうでないのか)

誰のためのどんな会なのか。

そこをまず把握すること。

これが、例えば同じ華やかな席であっても結婚披露宴であれば、

また違った順序であったはずなので。

 

やっぱりオシャレって楽しー♪

 

 

 

 

 

 

 

 

扇で誘い帯で泣かせる神崎流地唄舞

昨日は、ご縁あって地唄舞の会へ。
職業柄、今までに日舞へのお誘いもたくさん頂き色々と拝見して来ましたが、地唄舞は初めてでした。
解説によると、日本の古典舞踊には、舞と踊りがあり、この地唄舞地唄に合わせて「舞う」もの。その特徴は少ない動きと抑制した間で歌詞に込められたこころを表現するものとのこと。
確かに、動きはかなりゆっくりで少なく、この表現があっているかどうか分かりませんがどちらかというと太極拳に近い感じです。
その中で、最も印象的だったのは、扇と帯。
一連の舞の中で、ばっと扇を広げた瞬間の華やかさ、変わる空気感。ヒラヒラとした扇の儚くもあり美しい前姿から、踵を返して後ろ姿の帯。
それぞれの演目に合った印象的な帯結びが施されなんとも艶っぽい❣️
これほどまでに、帯結びが全体のいわゆる演出に影響があるとは。これは、動きの少ない舞であるからこそなのだと思います。
演劇評論家 渡辺保先生をして、「あんなに美しいのは見たことがない」と言わしめる、神崎流地唄舞
扇で誘って帯で泣かせる、色香漂うパフォーマンス。女性である事の喜びをもっと楽しみなさい!と言われた様な気がした秋の夜でした。

 

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季節の変わり目に何を着るかを考える

今年は、夏らしい夏というのがあまりなくて、そのまま9月に突入。

もうすっかり秋の気配が感じられるようになりましたね。

私はいつも、6月の単衣にはなるべく爽やかな色合いのものや

生地もサラッとした風合いのもの例えば塩沢紬などを着て、

9月には、こっくりした色合いのものや少し厚めの風合いのもので秋の

雰囲気を出すようにしているのですが、今年はいち早く秋の香りのするものが

着たくなってきました。

 

着物の世界では、6月から9月というのは、いわゆる夏物で裏のないものや

透け感のあるものを着ると言われています。

7月8月の盛夏には涼しさ第一で、浴衣や絽、紗などの透け感あるものを

6月9月には裏地のない単衣・・・。

考えてみれば、この4ヶ月の間にめまぐるしく衣替えをするんですよね。

 

  私達の住む日本は、四季のある国。

だから、当然のように昔から着るものは洋服和服に限らず、その季節に

合わせたものを着てきました。

そう考えると、今と昔、そして今年のように地域によって気候が

違っていたりと、通り一遍の決まりごとでは対応できない時代になって

きているのではないかと思います。 

 

一方、着物をファッション、オシャレとして捉えていく場合には

どうしても「季節先取り」という言葉に敏感になるのは確か。

小物や柄、色で季節を感じるものを取り入れていくというのは、

オシャレを楽しむひとつの方法であるわけです。

着物の場合、例えば6月の単衣には夏物の小物を9月の単衣には、

秋冬ものを使うというように。 

 

「ファッションは自由なもの」というのが大前提であるなら、

暑さ寒さの感覚、季節を先取りしたいというオシャレ心のバランスは

その人個人の個性や感じ方によるもの。

その辺り、もっと自由に着物を着る楽しさを味わってもらいたいなぁと

いつも思うのですが。

 

 

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